和風の勝負服が可憐なウマ娘・サクラチヨノオー。
育成キャラクターとしての実装はまだですが、サポートカードのイベントでのしぐさが可愛いと注目を集めています。
サクラチヨノオーの憧れるあのウマ娘とは、史実でどんな関係だったのでしょう。
史実の戦績、エピソードはどのようにウマ娘に反映されているのでしょうか。
ウマ娘・サクラチヨノオーについて、モチーフとされた実在の競走馬・サクラチヨノオーの生涯をふりかえりながら紹介していきます。
【ウマ娘】サクラチヨノオーとはどんなウマ娘?
ピュアなウマ娘・サクラチヨノオーは、こつこつ頑張る努力家。
気が付いたことを格言にする癖があり、ちょくちょく口にしています。
「チヨノート」というノートには気が付いたことを書きためられているのですが、その例えは独特のセンス。
乗り物が苦手ですが、克服しようと努力中です。
サクラチヨノオーの右耳の耳飾りは、濃淡二つの桜の花。
両耳についているのは白いイヤーネットです。
勝負服は、実際の騎手の勝負服と名前にちなんだ桜色を基調とした和風のデザイン。
短い袴のようなミニスカートは、ヤエノムテキの勝負服と似ています。
そのヤエノムテキからは朋友と言われる友人同士。
かわいい歌が苦手なヤエノムテキの特訓に、サクラチヨノオーがつきあっていました。
また、漫画「シンデレラグレイ」では、「皐月賞の借りを返す」とサクラチヨノオーがヤエノムテキに宣言しているとおり、良きライバルといった関係です。
ちなみに「シンデレラグレイ」でのサクラチヨノオーの紹介は「ど根性ヒロイン」。
転校して来たオグリキャップを見て「私も頑張らないと」と奮起、素直で努力家なサクラチヨノオーらしい反応をしています。
【ウマ娘】サクラチヨノオーが育成キャラの実装される可能性は?
育成ウマ娘としてはまだ実装されておらず、レースでのライバルウマ娘としてもまだ登場していません。
しかし、ヤエノムテキのサポートイベントに登場する他、SSRサポートカード「今ぞ盛りのさくら花」が実装されました。
そろそろ実装されてもおかしくないので、運営の新しい情報を待ちましょう。
【ウマ娘】サクラチヨノオーの元ネタはどんな馬?
ウマ娘・サクラチヨノオーの元ネタとなった競走馬は、1980年代後半に活躍した競走馬・サクラチヨノオーです。
「サクラ軍団」の一頭で、馬名は冠名サクラに横綱・千代の富士の名を合わせたもの。
1985年に北海道の谷岡牧場で、マルゼンスキーを父に、サクラセダンを母として誕生。
調教師の境勝太郎さんはその素質を見抜き、誕生の数日後にはサクラ軍団入り、厩舎、騎手が全て決まってしまうほどでした。
サクラチヨノオーは1987年の函館の新馬戦でデビュー、初勝利。
休養を挟んで芙蓉特別勝利、いちょう特別二着。
そして朝日杯3歳ステークスで初の重賞勝利をおさめ、マルゼンスキーと父子二世代制覇となりました。
1988年、共同通信杯4歳ステークス4着を受け調教方針を改めて挑んだ弥生賞は余裕を持って優勝。
しかし皐月賞はヤエノムテキに敗れ3着。
こうしてむかえた日本ダービーは、ダービー史上最高額と中央競馬史上最高売上を記録し戦国ダービーとも呼ばれた注目の一戦。
あのオグリキャップが出走できなかった第55回日本ダービーです。
ここまでサクラチヨノオーに対する世間の評価はライバルのサッカーボーイらに比べて決して芳しいものではありませんでした。
しかしヤエノムテキ、メジロアルダンとの激戦の末、2分26秒3のレコードタイムでサクラチヨノオーがダービー制覇。
「日本ダービーに出させてほしい。枠順は大外でいい。他の馬の邪魔は一切しない。賞金もいらない。この馬の能力を確かめるだけでいい。」と騎手・中野渡清一さんが泣いて悔しがるほど出走を願いながらも持ち込み馬であるゆえにかなわなかった父・マルゼンスキーの無念を果たす形での勝利となりました。
ちなみに、全兄のサクラトウコウも故障のため日本ダービー出走を逃していて、父、兄両方の願いをサクラチヨノオーが叶えたことになります。
日本ダービーの後は右前脚浅屈腱炎のため長期の休養を強いられ、復帰後の1989年の安田記念は16着。
宝塚記念ではレース中に故障、再び屈腱炎が認められたため引退、札幌競馬場で引退式が執り行われました。
種牡馬となった後、北海道の新和牧場で繋養され2012年老衰のため永眠します。
サクラチヨノオーの勝鞍といえば絶対的に日本ダービーなのですが、これは父・マルゼンスキー、兄・サクラトウコウの無念だけでなく、他にも多くの思いを背負っての勝利でした。
日本ダービーでサクラチヨノオーの騎手であった小島太さんは、オークスで騎乗したスイートローザンヌを喪ったばかり。
さらに、直前に同じサクラ軍団のサクラスターオーが闘病生活の末に他界しており、軍団として決して負けられない日本ダービーだったのです。
ウマ娘・サクラチヨノオーがマルゼンスキーに憧れているのは、史実では親子であったことの反映でしょう。
サクラチヨノオーの勝負服にはマルゼンスキーの勝負服に似たリボンタイがついています。
サポートカードのイラストでは、マルゼンスキーに勝負服を整えてもらって喜ぶサクラチヨノオーが描かれています。
同じサクラ軍団のサクラバクシンオーもウマ娘としてトレセン学園に在籍していますが、史実では特に血縁のある馬ではありません。
一方、ヤエノムテキは、競走馬・ヤエノムテキの父・ヤマニンスキーがマルゼンスキーの全弟という関係にあります。
サクラチヨノオーは白いメンコをつけていました。
そのメンコの名残だと考えられる白いイヤーネットは、ウマ娘・サクラチヨノオーの特徴のひとつとなっています。
まとめ:【ウマ娘】サクラチヨノオーとはどんなウマ娘?実装の可能性は?元ネタの馬はどんな馬?
ウマ娘に登場するサクラチヨノオーについてどんなウマ娘なのか?また、ゲームでの実装はいつ頃なのか?元ネタとなった競走馬サクラチヨノオーはどんな競走馬だったのかを紹介しています。
ウマ娘・サクラチヨノオーが憧れるマルゼンスキーとは親子ですが、それだけでなく日本ダービーへの思いでつながっていたのです。
これからの活躍が期待されるサクラチヨノオーですがこういった史実のエピソードが今後、ウマ娘の世界にどんな影響を与えるのでしょうか。
育成キャラクターとしての登場が待ち遠しいですね。
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