史実に忠実に、かつ熱い脚本で人気のウマ娘シンデレラグレイですが、現在ジャパンカップに向けての煽りが佳境に入っています。
ジャパンカップは国際レースということで外国馬が出走しますが、漫画でも海外勢として何人かのウマ娘が登場しています。
今回は海外勢の中でもオベイユアマスターに注目して紹介したいと思います。
恐らく史実におけるジャパンカップ1着のペイザバトラーをモデルにしたウマ娘です。
後半ではペイザバトラーについても解説します。
【ウマ娘】シンデレラグレイのオベイユアマスターの元ネタは?
オベイユアマスターの元ネタはペイザバトラーという競走馬です。
「アメリカから来た」という言葉と、目立った成績を残していないという点、白基調の勝負服に星の首飾り(史実の騎手は上衣が赤、袖が青、下衣が白の星条旗を連想する勝負服でした)からオベイユアマスターはペイザバトラーを元にしているのはほぼ間違いないでしょう。
第48話「世界レベル」では、トニビアンカ(凱旋門賞馬のトニービンが元ネタ?)を筆頭に、他の海外勢が見開きで紹介されています。
そんな中オベイユアマスターは1コマしか描かれていません。果たして史実通り1着となるのでしょうか?
史実では作戦勝ちを納めていますが、その作戦は漫画ではどのような描かれ方をするのでしょうか?
また、ジャパンカップに勝った翌年もジャパンカップに参戦してきます。
今後の展開に注目ですね。
オベイユアマスターの元ネタ=ペイザバトラーはどんな競走馬?
ここからは史実の競走馬であるペイザバトラーについて紹介します。
1988年ジャパンカップで勝利、翌1989年のジャパンカップも3着と好走した外国馬ですが、デビューから好調だったわけではありません。
アメリカ生まれのペイザバトラーのデビューはフランスでした。
しかし初勝利までは5戦かかり、デビュー直後は苦しみます。その後も惨敗続きで、4歳になってからアメリカに帰ります。
アメリカに戻ってからは重賞にも出走しますが、目立った成績は残していません。
決して華々しく来日した外国からの刺客という印象ではありませんでした。
そしてジャパンカップへの参戦となります。
タマモクロス、オグリキャップと圧倒的な人気馬が出走予定、さらに海外勢には凱旋門賞馬トニービン、GⅠ9勝のボーンクラッシャーなどの強豪が出走を決めたこともあり、ペイザバトラーは9番人気と周りに比べて注目度はかなり劣っていました。
ちなみに1番人気タマモクロス、2番人気トニービン、3番人気オグリキャップ、4番人気マイビッグボーイと実力馬が人気を集めていました。
ジャパンカップへの参戦が決まり来日した際に、騎手のクリス・マッキャロンはレースのビデオをかき集めて徹底的に日本の有力馬を研究しました。
「タマモクロスとまともに叩き合えば厳しい」
そう考えたマッキャロン騎手は、ゴール前300mでタマモクロスと並びますが、内に詰めてタマモクロスと距離を置いて鞭をいれます。そして見事勝利を納めました。
着順はペイザバトラー、タマモクロス、オグリキャップ、マイビッグボーイ、トニービンの順でしたので、ペイザバトラー以外はほぼ人気順の結果だったので、まさに文字通りの番狂わせとなりました。
このエピソードから、ペイザバトラーの勝利は騎手の徹底した研究と作戦勝ちと言われています。
しかし翌年のジャパンカップでも3着でスーパークリークにも勝っていることを考えると、日本の馬場と相性が良かったとも言えますね。
帰国後も目立った成績は残せませんでしたが、当時国内外で結果を残していた強敵を退けた好走は今でも語り継がれています。
まとめ:【ウマ娘】シンデレラグレイのオベイユアマスターの元ネタは?どんな競走馬だった?
ペイザバトラーの調教師は親日家として知られています。
また、ペイザバトラー自身も日本の馬場との相性が良かったことから、もう少し日本での活躍を見たいところでしたが、ジャパンカップ2戦のみの参戦でした。
ウマ娘シンデレラグレイにもオベイユアマスターとして登場しています。
レースも含めてどのような描かれ方をするのか楽しみですね。
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