このところ新キャラクター追加の話題で盛り上がっているウマ娘ですが、シンザンが実装されるという情報が入ってきました。
馬主の親族によるリークで、1960年代の歴史的名馬がシンザンがモチーフだというのです。
実装が噂されている新キャラクターについて、情報の出どころや実在した競走馬のプロフィールをまとめ、もし本当に実装されたらどのような扱いになるかを史実をもとに考察してみました。
【ウマ娘】シンザンが実装されるという話の元は?
実装が噂されているのは、歴史的名馬であるシンザン。
これはいったいどういうことなのでしょうか。
シンザン実装の噂の原因となったのは、「なんでも実況J」という掲示板。
5ちゃんねる掲示板にあるジャンルを問わない実況掲示板で、通称「なんJ」。
実況掲示板とは言うものの多くは雑談が交わされていて、ウマ娘のスレッドも存在しています。
11月中旬頃、その「なんJ」ウマ娘スレッドにシンザン実装の情報が書き込まれたのです。
まず「Cygames社員が知り合いにいる」として、シンザンが実装されると発言。
続いて「シンザンの馬主の親族が許可」したと告げ、その親族が自分であると名乗ります。
これだけならただのおふざけかと誰もが思うでしょう。
しかし親族の証拠としてシンザンの菊花賞日本ダービーの優勝レイをアップしたのです。
これで一気に信憑性が増し、噂が広まっていきました。
もちろんフェイクの可能性もありますが、一般的に出回っているシンザンの優勝レイの写真はモノクロ。
詳細なカラリングは知られていません。
そればかりかシンザンの優勝レイは展示・公開されていないことから身内でないとアップは不可能であり、親族であることを裏付ける有力な証拠となったのです。
先日、「ウマ娘」の二次創作ガイドラインが改定されましたが、これもシンザン実装に向けての準備であるとも推察され、噂をもりあげる理由になっています。
ということで、シンザン実装の噂は馬主の親族を名乗る人物による書き込みが原因です。
一部でその正体はシンザンの馬主・橋元幸吉さんの曾孫にあたる人物ではないかといわれているようですが、誰であるか本当のところは明らかになっていません。
いずれにしろシンザンの優勝レイという貴重な品を多くの人が見ることができたのは確かです。
シンザンとはどんな馬?
このたび実装がささやかれるシンザンは1960年代に活躍した歴史的名馬です。
1961年に北海道の松橋吉松牧場で誕生しました。
父はヒンドスタン、母はハヤノボリ。
幼駒時代から身体が丈夫でしっかりした骨格をしていました。
デビューは1963年の新馬戦。
その後も連勝を続け、なんと翌1964年の皐月賞まで6戦無敗。
当時競走史上2位のタイムで日本ダービーに勝つとそのまま京都で夏をすごし、いったんはおもい夏負けにかかるも菊花賞制覇。
この時の売上は菊花賞レコードを更新、3億9402万4200円にものぼりました。
そして、シンザンはセントライトから23年ぶり、戦後初の三冠馬になったのです。
菊花賞の後は休養。
さらに蹄や腰にも不安があり1965年は5月のオープン戦まで休養することに。
オープン戦二戦と、不良馬場っだった宝塚記念にも勝利。
昨年同様、京都で夏をすごした後、オープン戦優勝。
しかし馬インフルエンザ流行による競走馬移動禁止令のため移動が制限され予定を変更し、目黒記念へ。
目黒記念では63キロの斤量を背負いながらも優勝。
続く秋の天皇賞では鞍上の栗田勝さんに初の天皇賞勝利をプレゼント。
単勝支持率78.3%であり、単勝の配当はG1では他に五例存在するのみの100円元返しとなりました。
オープン戦2着の後、有馬記念出走。
騎手は松本善登さん。
天皇賞で騎乗した栗田勝さんは調教師の武田文吾さんと揉めて飲酒をしたことで騎乗停止に。
リーディングジョッキーであった加賀武見さんはシンザンを倒す側にまわりたいとのことで、天皇賞に続きミハルカスに騎乗。
そこで松本善登さんの騎乗が決まったのです。
このことが「無敵シンザン死角あり」と注目されましたが、一番人気は揺るがず単勝オッズは1.1倍、人気投票も26853票で一位。
レースでは、外を行くミハルカスのさらに外を回って、勝利をおさめました。
この時テレビカメラがシンザンを追いきれず、次の場面ではシンザンはもはやゴール直前。
「シンザンが消えた」と実況されました。
レース後には「シンザンが外を回れと言ってくれた」と松本善登さんがコメントしています。
シンザンの海外遠征を臨む声もありましたが、有馬記念を最後に引退して種牡馬に。
産駒による重賞勝利は49勝。
1969年から1992年の産駒24年連続勝利はノーザンテースト以前の最長記録です。
1987年種牡馬引退、1996年7月に35歳で他界。
当時のサラブレッドおよび軽種馬の日本最長寿記録でした。
余生をすごした谷川牧場に土葬され、銅像も建てられました。
シンザンの走りは「鉈の切れ味」と表現され、さらにその鉈は髭も切ると言われました。
史上二頭目であり戦後初のクラシック三冠に加え、翌年の天皇賞と有馬記念にも勝利した日本競馬史上初の五冠馬。
1964年と1965年の啓衆社賞年度代表馬、1984年には顕彰馬に選出。
デビューから引退までの19戦すべて連対で、中央競馬記録。
一度は売却を検討した馬主の橋元幸吉さんに、調教師の武田文吾さんが命をかけて強く反対したのもわかる活躍を生涯にわたって見せました。
シンザンとはまさに神馬と呼ばれるにふさわしい名馬だったのです。
【ウマ娘】シンザンが実装されればどんな位置づけ?
ではもしもシンザンが本当に実装されたら、どのようなキャラクターとなるでしょうか。
トレセン学園生徒会長で三冠ウマ娘のシンボリルドルフ、同じく三冠ウマ娘のミスターシービーのモチーフとなった競走馬でさえ日本ダービーのタイムはかなわない、それがシンザンです。
また、マルゼンスキーより前の世代のため、関連のあるウマ娘が今のところ存在しません。
そのため、存在感としても世代的にも、おそらくノーザンテーストがモチーフの秋川理事長やトキノミノルがモチーフの駿川たづなと同じように学園サイドの立場での登場が考えられます。
トレセン学園の生徒であったとしても、先代生徒会長などではないでしょうか。
インターネット上では逆に最年少の新入生でも意外性があっておもしろいのではともいわれています。
まとめ:【ウマ娘】シンザン実装の情報は本当!?
神馬と呼ばれたシンザンのように、多くの人が見たことのない往年の名馬の活躍がウマ娘で再現されることでその偉業が語り継がれるとしたら、胸が熱くなります。
ウマ娘はそういったアーカイヴ的な役目を果たすことになるのでしょうか。
本当にシンザンが実装されたとしたら、ハクチカラやメイヂヒカリの登場もありえるかもしれませんね。
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