小柄でかわいいウマ娘・イナリワンですが、特徴はべらんめえ口調で中身はちゃきちゃきの江戸っ子なのです。
まだ本格的なゲームへの実装はありませんが、イベントやアニメで姿を見せるイナリワンは気になる存在ですよね。
そこでイナリワンがどんなウマ娘なのか、ゲームやアニメなどに登場した際のエピソードと元ネタとなった競走馬・イナリワンの生涯を参考にまとめてみました。
【ウマ娘】イナリワンとはどんなウマ娘?
べらんめえ口調の自称生粋の江戸っ子ウマ娘・イナリワンは、身長139cmと小柄ながらとってもパワフル!そんなイナリワンは下町でおっちゃんたちに見守られながら腕白に育ちました。
そんなイナリワンはどのようなウマ娘なのかを紹介していきます。
イナリワンのプロフィール
名前 | イナリワン |
ゲームでの実装 | サポートカード:未実装 育英キャラ:未実装 |
距離適性 | 中距離・長距離:A? |
CV(声優) | 井上 遥乃 |
売られた喧嘩は買わずにいられない性格で、特に身長は気にしているためアンタッチャブルな話題です。
好物はいなり寿司。
決めポーズは、日本で「きつね」を意味する親指と中指・薬指をあわせたハンドサイン。
そして耳飾りもきつねのお面で、名前の「イナリ」にちなんだお稲荷さんつながりになっています。
一見着崩した制服のような勝負服はよく見ると和洋混合なデザインになっており、胸元には御守りを下げているなど江戸っ子のイナリワンらしいスタイルです。
アニメは6話、最終話に登場。
ちゃきちゃきした性格を生かし、オグリキャップ、スーパークリーク、タマモクロスが挑戦した6話のドーナツ大食い大会で実況アナウンスをしていました。
最終話ではオグリキャップの応援に駆けつけ、スーパークリーク、タマモクロスとともに焼きそばを食べている姿が見られます。
オグリキャップの応援を約束したり、サクラバクシンオーと粋について議論したりしています。
「うまよん」では、おのぼりさんのスペシャルウィークに東京のお花見スポットを案内していました。
実はイナリワンの生まれは東京ではないという噂もありますが、人情にあつく世話焼きで喧嘩っ早い江戸っ子気質であるのは間違いありません。
「江戸っ子はな、宵越しの脚は残さねえんでい!」と啖呵を切るイナリワンですから、江戸っ子らしく思い切りの良いレースを目指して頑張っているのでしょう。
【ウマ娘】イナリワンが育成キャラの実装される可能性は?
ゲームでは、育成キャラクター、サポートカード、レースNPCとしては未実装ですが、いくつかのイベントにはすでに登場しています。
ダート適正と中長距離適性を持っていると思われるイナリワンは使いやすいキャラとなっていると思いますが、育成はまではどうだかわかりません。
ダート適正ウマ娘としては早く実装してもらいたいウマ娘です。
【ウマ娘】イナリワンの元ネタはどんな馬?
JRA年度代表馬に選出された唯一の南関東公営競馬出身の馬であり、平成三強に数えられた競走馬・イナリワンがウマ娘・イナリワンのモチーフです。
1984年に北海道門別町の山本牧場で誕生したイナリワンは小柄で気が強い馬でした。
名前 | イナリワン (牡馬) |
調教師 | 鈴木 清(美浦) |
成績 | 11戦3勝 (中央競馬) |
獲得賞金額 | 4億430万円 (中央競馬) |
主な勝鞍 | 1989年天皇賞(春)(GⅠ)1989年宝塚記念(GⅠ)1989年有馬記念(GⅠ) |
主戦騎手 | 柴田 政人 騎手 |
毛色 | 鹿毛 |
イナリワンの競争生活は?
イナリワンは、父・ミルジョージ産駒の傾向から地方むきと判断され大井の福永厩舎へ。
1986年に大井の新馬戦でデビューし初勝利しますが、次走の1987年正月競馬は頭をゲートにぶつけて出走停止。
休養後、東京王冠賞、東京湾カップまで8連覇します。
1988年は苦手な重馬場に苦しみ前半は勝てず、後半に笠松の全日本サラブレッドカップで好走し、12月東京大賞典で勝利し地方日本一になりました。
イナリワンを芝向きだと感じた馬主の保手浜忠弘さんが中央移籍も検討していた頃だったので、美浦トレーニングセンターに移ることになりました
移籍でやせたうえ、かかり癖が出て1989年すばるステークス、阪神大賞典は掲示板ギリギリ。
中央初勝利は武豊さんを背に迎えた天皇賞(春)で、コースレコードを記録しました。
続けて武豊さんが鞍上の宝塚記念でG1二連勝。
ところが秋にスーパークリークとオグリキャップが休養より復帰すると武豊さんはスーパークリークの元へ。
毎日王冠は以降の主戦騎手・柴田政人さんが騎乗し、やや重馬場にもかかわらず怪物と呼ばれたオグリキャップ相手に好走し2着に。
スーパークリークがまさかの先行をした秋の天皇賞は6着。
しかし有馬記念では末脚を見せてオグリキャップ、スーパークリークに勝利します。
この1989年度の功績から地方出身馬として初めてJRA年度代表馬に選ばれました。
1990年は斤量を負って阪神大賞典5着、スーパークリークに敗れた天皇賞2着、宝塚記念を最後に脚部不安のため休養からそのまま引退。
引退式は第35回有馬記念のお昼休みに行われました。
この有馬記念はオグリキャップへの脅迫状や爆破予告が届く異常事態の中での開催。
そしてイナリワンの引退式の数時間後、オグリキャップの奇跡的な復活に場内は大歓声をあげたのでした。
このように最後までどこか主役になりきれなかったイナリワン。
ですが大井から中央へ移籍しての活躍、そしてG1三勝は紛れもない偉業です。
競走馬イナリワンにまつわるエピソード
保手浜忠弘さんは「一番出世して欲しい馬」の期待を込めて冠名にNo.1のワンでイナリワンと命名したといいますがその通りになりました。
冠名のイナリは穴守稲荷から。
穴守稲荷の名物は「穴守おこわいなり」といういなり寿司なのですがウマ娘・イナリワンの好物はこれかもしれません。
勝負服の紫、小柄な体格もウマ娘に反映されています。
小柄でしたが獣医も驚く丈夫な心臓と通常より早く蹄鉄がすり減ってしまうほどのキック力があり、それがイナリワンの強さの秘密だったと調教師・鈴木清さんは明かしています。
この美浦の鈴木さんだけでなく、大井の調教師・福永二三雄さんもずっとイナリワンを見守り続けました。
大井時代のファンも見守り続けたことでしょう。
元ネタのイナリワンとウマ娘のミスターシービーの類似点は?
ウマ娘のイナリワンが「おっちゃん」たちに見守られて育ったというのはここからきているのではないでしょうか。
かかり癖は喧嘩っ早さへ反映されているのかも。
ウマ娘で関わりが多いオグリキャップ、スーパークリークとは史実でも三強とよばれるライバルでした。
ところがウマ娘だと出番をタマモクロスに奪われている感じがします。
イナリワンが実装されれば逆転できるのかもしれません。
イナリワンは種牡馬となった後いくつか繋養先を転々とし、2016年32歳でこの世を去りました。
今は最後の繋養先となったペンションに眠っています。
イナリワンの血統表
1984年に北海道門別町の山本牧場でイナリワンは父ミルジョージ、母テイトヤシマの間に産まれました。
イナリワンは小柄で父がミルジョージだという事であまり期待はされていなかったようです。
父
ミルジョージ |
父の父
Mill Reef |
父の母
Miss Charisma |
|
母
テイトヤシマ |
母の父
ラークスパー |
母の母
ヤシマジェット |
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