【わたしの幸せな結婚】に登場してくる異能とは何か?
この物語では美世や清霞など異能という能力を使うキャラクターが登場してきます。
そこでこの記事では「わたしの幸せな結婚」に登場してくる異能の種類とどのような能力なのかの解説を一覧で紹介していきます。
【わたしの幸せな結婚】異能とは何か?
「特異能力」と称されるのは、『わたしの幸せな結婚』の世界において、妖怪や鬼など異形の存在を駆逐するための超常的な力を指します。
まずは異形や見鬼の才、異能について簡単に説明します。
異形・見鬼の才とは
異形は、鬼や妖などの異なる形を持つ存在を指します。人間がこれらを恐れることで、その力が増幅されるとされています。
見鬼の才とは、妖などの人間ではない存在(異形)を視ることのできる特別な能力です。通常、この能力は5歳までに発現することが一般的です。
異能とは
異能は、妖などの異形を撃退する力を指します。これによって、異形を倒すことが可能とされています。
異能者とは、異形を撃退する特別な力を持ち、通常の人々には備わっていない能力を持つ人々のことを指します。
異能者たちの能力には多様なものがあります。
例えば、雷を操る、火を起こす、幻を見せるなどがあります。
異能者は異形を撃退する力を持っている一方で、見鬼の才を持っているだけでは異形を倒すことはできません。
そんな中、久堂清霞は優れた異能者であり、帝都中の軍人たちからも畏れられています。
一方、斎森美世は見鬼の才を持っていないため、異形(妖など)を見ることはできません。
しかし美世が育った斎森家は、古来から特異能力を受け継いできた名家のひとつです。
母親もまた昔から特異能力を伝承する薄刃家に生まれましたが、薄刃家自体の存在やその力についてはほとんど知られていませんでした。
【わたしの幸せな結婚】異能一覧
「異能」とは、普通の人々には視えない「異形」という国の平和を揺るがす存在を討伐するために不可欠な特別な力を指します。
これらの力は多岐にわたり、例えば火や水などの自然現象を操る力や、念力を使って物を動かす力など、さまざまな種類が存在します。
それでは、具体的にどの人物がどのような異能を行使できるのか、簡単な一覧表にしました。
キャラクター名 | 異能の種類 | 異能の解説 |
久堂清霞 | 自然現象を操る異能 | 雷を操る能力や発火能力、そして水を凍らせて氷にする能力です。 |
斎森美世 | 夢見の力 | 眠っている人々の精神を操作し、帝の天啓の力さえも凌駕すると言われています。 |
薄刃澄美 | 精神感応(テレパシー) | テレパシーの異能を持つ者の子供は夢見の力を持つと言われています。 |
薄刃新 | 幻覚 | 「幻覚」の能力で自身の姿を相手に見せられるのです。 |
甘水直 | 知覚(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)の操作 | 人間の五感である「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」を操作し歪ませるという、とても強力な力。 |
辰石幸次 | 念動力 | 手を触れずに物を動かすことができます。 |
辰石一志 | 解術 | 形にかかった術を解くなど解術に特化した異能 |
辰石実 | 火を操る | 結界を作る・式神での追跡・火を操る |
斎森家 | 風を操る | 小説や漫画では描かれていませんが、実写映画にて斎森家の異能についての描写があり「風を操る」そうです。 |
帝や堯人 | 天啓の異能 | |
斎森香耶 | 見鬼の才 | 見鬼の才と異能は異なるもので「異形を見る力」のことを指します。 |
【わたしの幸せな結婚】登場人物の異能について
ここでは登場人物の異能についてより詳しく紹介していきます。
久堂清霞の異能について
久堂清霞は、彼の主要な異能は雷を操ることです。
「わたしの幸せな結婚」に登場する人物では強力な異能の持ち主の一人です。
彼の父である久堂正清もまた雷の異能を持っています。
久堂清霞と久堂正清は、自分たちの愛する女性(斎森美世や久堂芙由)に対して優しい一面を見せ、デレデレな様子を示しますが、彼らの性格はもともと非情と言われています。
久堂家の雷の異能は、この帝国内で類を見ないほど非常に強力だとされており、その力は他に類を見ないほど強力だと言われています。
久堂清霞は異能の強力度は?
斎森家へ連れ戻された美世を助けに行く場面で、同行した辰石幸次が「普通に声をかけても開けてもらえるかどうか…」と心配そうに考えます。
しかしそこで清霞は「問題ない」と断言し、斎森家の門に雷を落として強行突破を実行します。
門が粉々に砕ける様子からも、清霞の持つ能力が極めて強力であることが明らかですね。
久堂清霞は異能を複数持っている!
久堂清霞の異能は雷に加えて、複数の要素を持っているようです。
具体的には、以下の異能が確認されています。
- 雷の能力
- 発火能力(お風呂を沸かすことができる)
- 水を凍らせて氷にする能力
発火能力は、美世のためにお風呂を沸かす際に発現したものとされています。
また、清霞の父である久堂正清は、戦闘中に水に雷を落として異形を感電させる能力を使用していたことが示唆されています。
これらの情報から、久堂清霞も水を操る能力を有している可能性があると推測されます。
久堂清霞の異能はさらに強くなっている!
異能は、守りたいものが存在する場合、その力がさらに強力に発揮されることがあります。
久堂清霞の異能はもともと強力ですが、美世と共にいるとその力は最大限に高まるようですね!
久堂清霞はかつて他人に無関心で冷徹な性格でしたが、美世との関わりによって、優しい笑顔も見せるようになりました。
彼ら2人は、出会うべくして出会った運命の2人なのですね。
斎森美世の異能「夢見の力」について
美世は異能家に生まれながら、当初は異能を持っていないと思われていました。
しかし、後に彼女が実際に異能を持っていることが判明します。
美世の異能は「夢見の力」と呼ばれ、彼女は人々の夢に入り込んで精神を操作することができる能力を持っています。
この能力は薄刃家の女性にしか受け継がれない特異なものであり、非常に珍しくかつ強力とされています。
美世が「無能」と思われていた理由(その1)
美世が「無能」と思われていたの理由は、彼女の母親である薄刃澄美が美世の「夢見の力」を封じるための術をかけていたからです。
この封印は、美世の能力を悪意を持った他人に利用されないようにするためのものでした。
もし能力が悪用されれば、世界征服なんて野望も現実のものになりかねませんね(笑)。
澄美の死後も、美世が斎森家で暮らす間は封印の効果が保たれていました。
しかしその後、美世が久堂家に移り住むようになったことや、斎森家の屋敷が火災で焼失したことから、封印の効果が薄れることになりました。
そして、澄美が夢の中で美世に語った言葉に従い、美世が斎森家の焼け跡で桜の切り株に触れた瞬間、「チクッ」という感覚を覚えることで、封印が完全に解かれました。
美世が「無能」と思われていた理由(その2)
薄刃家の存在自体が秘密にされていたことも、美世が「無能」と誤解される要因の一つでした。
薄刃家は、異能者を他の家に嫁がせないという方針を従来から貫いてきました。
さらに、薄刃家は「鶴木貿易」という偽名の下で隠れながら生活していました。
薄刃という名前を公にせず、表向きは貿易業を営みながら存在を秘匿していたのです。
しかし、未来予知を行う「天啓」としての帝は、「夢見の巫女」である薄刃家の過去・現在・未来を知る力を恐れ、その力を弱体化させるための策略を巡らせました。
帝は鶴木貿易の事業を意図的に傾かせ、薄刃家の娘たちが他家に嫁ぐしかない状況を作り出し、その中で斎森家に資金援助を行い、結婚の提案を持ちかけました。
こうして澄美は真一と結婚することになりました。
これにより、初めて薄刃家の女性が他の家に嫁ぐことが実現しました。
斎森家の祖父は薄刃家の女性の異能について知っていた可能性がありますが、息子である真一は妻となった澄美の価値や、娘である美世の真の能力については知ることなく過ごしていました。
帝の陰謀があることを公然と語ることは難しかったため、この事実は秘密のままでした。
このような秘密主義の姿勢が結果的に関係者全員を不幸に導く結果となったということですね。
美世が異能を使うシーン
美世の異能の始まりは、暴走した能力によって何日もの悪夢に苦しむ状況からでした。
清霞との婚約後、美世は異能を制御する方法を見つけました。
澄美の夢枕の助言通り、焼け跡で切り株に触れることで封印が解け、自分の意志で夢見の力を扱えるようになった瞬間は感慨深いものでした。
その後、薄刃新の指導により、能力を正しく使う方法を学び、悪夢に苦しむ日々は過去のものとなりました。
美世の成長の過程は、彼女の強さと意志の力を象徴しています。
美世は夢見の異能を活用して、昏睡状態にあった清霞の夢に入り、彼を救い出すことに成功しました。
美世は異能を使用する対象を選び(対象に直接接触することで効果が高まる)、目的を意識的に定め、対象に異能を介して働きかける方法を学びました。
薄刃新から教わったこれらの技術を使い、美世は清霞が横たわる布団の横にもう一枚の布団を敷き、清霞に触れながら彼の夢の中に入り込みました。
清霞はその時、切っても切っても消えない異能者と戦う夢の中にいましたが、美世の声に触発され、彼は我に返りました。
そして二人は手を取り合って夢から現実に戻り、笑いながらその瞬間を迎えたのです。
【わたしの幸せな結婚】薄刃家の異能について
薄刃家の異能は、共通して人に対して干渉する能力を持っています。
一般的には異能は異形に対して影響を及ぼす力を指します。
しかし、薄刃家の異能は人に対して効果を発揮する特異な力を持っているのです。
そこでここでは薄葉家の異能についてもう少し深堀していきます。
薄刃家の能力が恐れられる理由はなぜ?
薄刃家の特異な異能は、人に直接介入する力を有しています。
これは、通常の異能者の力とは異なり、他の異能者に作用することができます。
これまで、この能力は異能者の抑制や制御に使われてきました。
薄刃家の異能は、他の異能者の意識に干渉し、彼らの異能を制約する力を持っています。
この特別な能力のため、薄刃家は異能者たちから一定の恐れを抱かれてきました。彼らの存在は、異能者の中でも異彩を放っていると言えるでしょう。
一方で、帝国の最高権力者である帝(みかど)の異能は天啓として知られており、未来を予知する力を持っています。
しかし、薄刃家の異能はその優れた予知能力でさえも超越すると噂されています。
このことからも、薄刃家の異能がいかに強力であるかが伺えます。
異能の世界において、薄刃家は異能の限界を越えた存在とされ、その力の深さが物語を彩っています。
薄刃家には見鬼の才はない?
薄刃家の特異な異能は、元々異能者を監視・制御するための力であり、異形(妖や鬼など)を見る必要はありません。
そのため、美世のように薄刃家には見鬼の才(異形を見る力)を持たない人も多いのです。
薄刃家の異能は、異能者たちの力を抑制する役割を果たすため、異形を見る必要はなく、異能者の意識や能力に働きかけることが主な機能となっています。
この異能の性質によって、美世のような人々が見鬼の才を持たないことが理解できます。
異能者の世界における薄刃家の役割とその力の特異性が、物語に深みを与えています。
美世の母である澄美は、この事実を何度も夫の斎森真一に伝えようとしました。
しかし真一は美世を単なる「無能」として切り捨て、澄美の言葉に耳を傾けようとはしませんでした。この誤解と意思のすれ違いが、物語の中での重要な転機となっています。
薄刃家の「夢見の巫女」とは?
美世は薄刃家特有の異能「夢見の力」を持つ「夢見の巫女」とされています。この異能は、異能の中でも最強とされる力で、
・自分を含むどんな人間の夢にも入り込み、夢をコントロールすることが可能。 ・相手の精神を操ることができる(洗脳も含む)。 ・過去・現在・未来を包括的に見通すことができる(帝の天啓を凌駕)。
しかし、その一方で非常に危険な能力でもあります。
夢見の巫女は、薄刃家の女性の中でも「テレパシー」が扱える者から生まれるとされ、美世の母である澄美は夢見の巫女を産むことが期待されていました。
そして美世は、母である澄美と斎森真一との間に生まれ、その遺伝によって「夢見の力」を授かったのです。
この特異な異能が物語において重要な位置を占め、美世の運命を大きく左右しています。
まとめ:【わたしの幸せな結婚】異能一覧と解説!久堂清霞や美世の能力を紹介!
小説「私の幸せな結婚」の中の異能について解説します。
物語では、異能者が登場し、彼らの特殊な能力が物語を進めています。
異能者たちの中でも特に注目すべきキャラクターとその異能を紹介します。
物語の中で「特異能力」と称されるのは、妖怪や鬼など異形の存在を駆逐するための超常的な力を指します。
主人公の斎森美世は「夢見の力」と呼ばれる異能を持っており、彼女は他人の夢に入り込んで精神を操作できます。
薄刃家という特異な一族は異能を他の異能者に影響を及ぼす能力を持ち、異能者たちの中でも恐れられています。
また、久堂清霞は雷を操る異能を持ち、物語の鍵を握る存在となっています。
この物語の世界では、異能者たちの力が複雑に絡み合い、物語の展開を魅力的にしています。
異能者たちの能力や関係性を通じて、物語が進行し、登場人物たちの成長や葛藤が描かれています。
特に美世と清霞の関係が重要であり、彼らの異能が結びついて物語を深化させています。
異能が物語の魅力を引き立て、読者を引き込む要因となっています。
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