【薬屋のひとりごと】壬氏の父親はだれなのか？母親や壬氏の出生にまつわる秘密を調査！

薬屋のひとりごと

2023.10.27

『薬屋のひとりごと』に登場する壬氏は、後宮を管理する高位の宦官として描かれています。

壬氏は絶世の美男子として、物語で重要な役割を担っている人物です。

壬氏を取り巻く謎の一つが、その生い立ちです。

壬氏の父親と母親が誰なのかは不明な点が多く、出生の秘密が気になるところです。

本記事では、『薬屋のひとりごと』における壬氏の父母と出生の秘密について、これまでの研究を踏まえて考察したいと思います。

壬氏の生い立ちを探ることで、物語に描かれた壬氏の謎がより深く理解できるのではないでしょうか。

【薬屋のひとりごと】壬氏の父親はだれなのか？

『薬屋のひとりごと』に登場する壬氏の実の父親は、作中で壬氏の兄とされる皇帝だったことが判明します。

皇帝は立派な髭を生やした威厳のある人物で、若い頃は女性を好んで後宮に集めていました。

本来なら後宮を追い出されるはずの女性たちを特別に留め置いて保護するなど、情に厚い一面があったようです。

壬氏はこの皇帝が実の父親であることを知らず、祖父である先帝を父と思い込んで育ちました。

壬氏は先帝や母后、兄弟姉妹と自分の容姿が似ていないことを不思議に思っていたそうです。

しかし、先帝の若い頃を知る侍女は、壬氏の声や顔が先帝に似ていると証言しています。

幼少時から父親の正体が分からないまま育った壬氏の心中は、読者としては複雑な思いを抱かせられる部分があるのではないでしょうか。

『薬屋のひとりごと』に登場する壬氏の実の母親は、作中の阿多(アードゥオ)妃だと判明します。

阿多妃は柘榴宮の主で、淑妃の位にあった35歳の女性。

皇帝とは乳姉弟のような関係で、皇帝が東宮時代からの妃だったようです。

男っぽい性格で、男装すると壬氏によく似ていたそうです。

後宮を去った後も、壬氏の影武者役も務めていました。

ただ、阿多妃は不運にも皇太后の出産と重なり、医官が不足したために子供を身ごもれない体になってしまいました。

実子も乳児の頃に亡くしているため、本来なら世継ぎを産めない時点で後宮を退かねばなりませんでした。

しかし皇帝の計らいで後宮に留められ、壬氏の成長を見守れたのだと思われます。

『薬屋のひとりごと』における壬氏の出生の秘密は、母親の阿多妃が我が子を守るため、皇帝の弟とすり替えたことにあります。

当時皇帝はまだ東宮で、阿多妃も東宮妃でした。

ところが壬氏の出産時期が、皇后の出産時期と重なってしまいます。

国のために皇后が優先され、阿多妃の出産は後回しに。

その結果、阿多妃は子宮を失ってしまいます。

この経験から、阿多妃は万が一の時は皇弟の方が大事にされると悟り、我が子の命を守るため、皇弟とすり替えたのです。

その後、本来の皇弟は乳児のうちに亡くなります。

皇帝が即位してからは、壬氏は東宮として皇位継承権を持つ立場にあるが、入れ替えの秘密は続いています。

壬氏もこの事実を知らないままです。

『薬屋のひとりごと』の壬氏は、後宮を取り仕切る宦官として設定されている男性です。

しかし、その美貌ぶりは「傾国の美女」と称されるほど。

壬氏は中性的な容姿で容色が美しく、下級の女官や男性武官からも夜の誘いを受けるほどの人気ぶり。

一方で、裏では権力者との繋がりを持ち、謎に満ちた人物でもあります。

仕事能力が高く有能な壬氏ですが、その反面、面倒な仕事を押し付けられがちな労働的な一面もあるようです。

『薬屋のひとりごと』に登場する壬氏は、皇帝の実の子であるがその事実を知らないまま育った謎に満ちた人物です。

壬氏の実の母親は柘榴宮の主だった阿多妃で、出産時に皇弟とすり替えられた経緯があります。

壬氏自身は男性の宦官として描かれていますが、美貌で周囲から誘惑を受けるなど、中性的な性別表現がなされています。

権力者との繋がりを持ちつつ、労働的な面もある壬氏の人物設定は、読者に複雑な思いを抱かせる部分があるのではないでしょうか。