ヤングマガジンにて現在人気連載中、今一番続きが気になる背徳の恋愛サスペンスとして話題の漫画『犬と屑』。
このタイトルにも入っている『犬』と『屑』、これは一体誰のことを指しているのでしょうか。
読めば読むほどに、どのキャラクターのことを指しているのか気になっている方も多いのではないかと思います。
そこでこの記事ではいったい誰のことを犬と言っているのか、また屑とは誰のことなのかについて、様々な視点から考察していきたいと思います。
【犬と屑】犬とは何を表しているのか？屑とは何を表しているのか？
タイトルの『犬』や『屑』とは、そもそも何を表しているのでしょうか。
この捉え方によって、誰が犬で誰が屑なのかも変わってくると思います。
そこでタイトルの犬と屑は何を表しているか考えてみます。
犬について
犬として考えられる要素をまとめるとこちらです。
・ 秀司の苗字である犬飼の『犬』
タイトルが犬と屑なのに対して、主要キャラクターの名前に割と露骨に犬という文字が入っていますよね。そうなるとどうしても何かの意味があるようにも感じてしまいます。
・ 秀司が言うような『犬』
下僕やペットというような意味合いですね。きっとこちらの意味合いの方がしっくりくる方も多いのではないでしょうか。実際に作中ではおそらくこれに近い意味で、秀司の口から犬という言葉が出ています。こちらの意味で考えると、犬に該当するキャラクターはたくさん出てきそうですね。
屑について
もう一つの言葉『屑』。屑として考えられる要素はこちらです。
・ 人間として屑
まさに言葉お通りです。屑の基本的な言葉の意味は『役に立たない』『出来の悪いもの』。この作品ではかずぞ奥出てくる描写ですよね。私も基本的にはこちらの意味合いだと思っています。
・ 潔い
辞書で屑という言葉を調べると、実は意外にも潔いという意味もあります。これは孟子の言葉である『不屑（ふせつ）＝潔くない』からきているようですね。
潔いという言葉には『思い切りが良い』という意味以外にも、『汚れがない』『清らか』という意味があります。こじつけっぽい気もしますが、秀司の悪気はなく振る舞う姿を汚れがないと捉えることができるようにも思えます。
どちらの意味にせよ、やはり犬や屑をそれぞれ誰として考えるかによって、その意味合いも違ってきそうですよね。
【犬と屑】タイトルの犬は誰で屑は誰？
タイトルの『犬』や『屑』はそれぞれ誰のことを表しているのか。
誰目線で考えるか、屑を誰とするか仮定して、それぞれの場合で考えていきたいと思います。
【屑が秀司の場合】
秀司は存在や言動自体が『人間として』『潔い』どちらの意味でも屑だと捉えられます。
この場合犬として考えられるのは、
① 桜庭
秀司は第23話の海の回想の中で桜庭のことを『俺の犬なんだよ』話しており、自分たちのことを飼い犬や飼い主という言い方もしています。
秀司からしたら、桜庭はいつでも自分に尻尾を振ってくれる犬のような存在と言えるでしょう。
② 麗香
秀司は麗香とつきあったきっかけを聞かれた際に、唐突に犬の話をししはじめました。出会った当初は猫みたいに警戒してたけど、従順で忠実、自分の行動で一喜一憂するのがいいと続けます。
麗華が犬とははっきり言わないものの、それとなくそれを示唆しているように見えますね。
③ 鴨下
秀司は鴨下にも『よし子は犬みたいで可愛い』と言っています。鴨下に関しては秀司を偶像崇拝しているように見える節もあることから、他の二人と比べてより下僕という感じが強いように感じます。
その性格もあってか、秀司を屑考えると主要キャラ全て犬であると考えることができますね。
【屑が桜庭の場合】
桜庭は幼い頃から秀司のお隣さんとして、できが悪いと比べられていた桜庭も屑を表していると考えられますね。
犬と考えられるとしたら、こちらの二人。
① 秀司
② 麗香
二人とも苗字が『犬飼』となっているため、犬を表している可能性があると思います。
ただ現段階だと麗香にとって桜庭は有益な存在だと取れるため、桜庭が屑だとすると犬に当たるのは秀司の方がしっくりきますね。
【屑が麗香の場合】
見た目も綺麗で、屑という印象は薄いようにも感じる麗香。ですがいまいち腹の底が探れず、こちらの二人を犬と考えた時には麗香も屑と捉えることができると思います。
① 秀司
自分と同じ犬飼という名字を持つ秀司。麗香は秀司の子供を残せない可能性が高かったことから、秀司から見て役立たず＝屑だと見ることもできますね。
② 桜庭
作中で麗香は桜庭の存在を、特に犬という表現してはいません。ですがおそらく己の幸せのために、周りを操作して自分に都合の良いように立ち回っているように桜庭を利用しているように見えることから、その姿を屑であると捉えることができそうです。
【屑が鴨下の場合】
鴨下も秀司との不倫を望んで続けていたり、麗香の子供を育てると言い出したり。
屑的要因はなかなかありそうですね。
鴨下が屑の場合、犬になる可能性があるのは
① 秀司
② 麗香
２人とも苗字の犬飼が犬を表していると思われます。
ただやはりこれだけだと犬としての要素が弱い気がするのと、正直今のところ鴨下はどちらかと言えば秀司の従順な犬というイメージが強いです。これからの行動や明かされる過去で屑要素が出てくる可能性はありますが、今の所彼女は犬であると考える方が合っているでしょう。
これらを踏まえ、おそらく『犬』や『屑』というのは
・ 秀司と桜庭の互いの関係
・ 秀司を中心とした人間たち
このどちらかを表しているのではないかと、私は考えています。
秀司と桜庭は互いに犬とも屑とも取れる関係であり、物語の中心のキャラクターでもあります。
また生前、いや死後でさえ人を惹きつけ、物語の重要なキャラクターとなっている秀司。
主要キャラを犬だと表現していることも多いことから、この秀司＝屑を中心として他のキャラを犬としている可能性も高そうです。
まだまだわからないことも多い『犬と屑』、これからの展開がとても楽しみですね。
まとめ：【犬と屑】タイトルの犬は誰で屑は誰？あらゆる角度から検証！
話題の背徳恋愛サスペンス『犬と屑』。タイトルにもなっている犬や屑の意味として、それぞれ考えられる意味はこちら。
《犬》
・ 犬飼という苗字
・ 下僕やペット
《屑》
・ 人間としての屑
・ 潔い
そして気になる誰のことを指しているかですが、作中で秀司が犬という表現をよくすることから
・ 秀司と桜庭
・ 秀司と周囲の人間
ではないかという考察しています。
秀司の死についてや麗香の思惑など、これから明らかになることも多いはず。それらもタイトル回収に深く関わってきそうですね。噂通り、続きが気になる作品です！
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