今一番続きが気になる背徳恋愛サスペンスとして、話題沸騰中のヤングマガジン作品『犬と屑』。
メインキャラでもある桜庭陽真(さくらばはるま)と犬飼秀司(いぬかいしゅうじ)はお隣さんの幼馴染という繋がりはあるものの、性格も全く違っており何故お互いにずっと友達なのか不思議に感じる人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、秀司が何故桜庭と一緒に居続けたのかや桜庭への感情について考察していきたいと思います。
【犬と屑】秀司と桜庭の関係とは?
そもそも二人はどういう関係なのでしょうか。
簡単に説明すると、桜庭と秀司は家がお隣さん同士の幼馴染です。
小学生から高校までずっと一緒で、共に行動することも多かったようですね。
進学に合わせて鷲見麗香(すみれいか)と二人で東京で暮らし始めたとあることから、大学以降は一緒に過ごす時間は減ったようですが、それでも交流は続いていました。
人気者で常に人の輪の中にいた秀司に対して、地味で目立たなかった陽真。二人は正反対な存在に感じますよね。
高校時代の級友たちにも『側から見ると桜庭がパシリに見える』と言われるほど。
いつも目の前でその有能さを見ていた陽真は、昔から良く母親からも秀司と比較されて苦い思いをしてきたようです。
【犬と屑】秀司が桜庭に固執する理由は?
秀司と桜庭は正反対な存在なのに、なぜずっと交友関係が続いていたのか。
私は秀司が桜庭という存在に固執していたのではないか、と考えています。
秀司が桜庭という存在に固執していた理由とは?
その理由は秀司の高校時代の発言や行動にあります。
秀司は第22話と第23話の回想シーンで後輩である糸魚川海(いとうがわかい)に麗香と付き合った理由について『陽真が麗華を見てたから』と言っています。
凄い理由ですよね。
見せつけてどうしたかったんだろうと思ってしまいます。
そして桜庭についても『陽真は俺の犬なんだよ』『飼い犬が飼い主ほっぽって玩具に夢中だったら面白くないだろ?』と話していました。
要するに桜庭が自分以外を見ているのが気に食わないということでしょうか・・・。
これらの言動を見ていると確かに、秀司の方が桜庭に固執しているというのが見て取れますね。
では何故固執しているのでしょう。
第24話での別の回想シーンでは、秀司は桜庭のことを『俺のやること全部すごいっていう』『隣でずっとできる奴すごい奴だってってくれんの。
スゲー気持ちいーっていうか安心するんだよね』とも言っています。
常に自分の認めてくれる、満たしてくれる相手として『側に置いておきたい』という感じなのでしょうか。
桜庭を承認欲求や自己肯定のために、必要な存在としてみなしているように感じます。
順風満帆な人生を送る秀司がなんでそんな存在欲しいんだろうとも思ってしまいますが、特に苦労しなくても何でもできてしまい手に入ってしまうから彼だからこそ、桜庭のような存在に安心感を求めていたのかもしれませんね。
秀司にとって桜庭はパシリではない?
これらだけを聞くと、秀司が桜庭のことを下に見ており都合が良いから側に置いときたいようにも見えますが、実は桜庭のことをそんなぞんざいに扱ってないように感じる部分もあります。
これが少し不思議なところ。
例えば桜庭のことを『飼い犬』と卑下した見方をしておきながら、アイスの無料券が当たった時彼女のではなく真っ先に陽真に声をかけようとしています。
級友たちに陽真の存在を『常に見下せる奴がいて気分がいいって話だろ』と言われた時にも、特に秀司は肯定も否定もしていません。
どういう形にしろ、秀司は陽真に対して好きというか、特別な感情を持っているのではないかと思います。しかも海のいう通り、恋やら愛よりずっと重い感情で。
麗香や桜庭同様、秀司にも内面に歪んだ部分があるようですね。
【犬と屑】秀司が桜庭にしてきたことは?
秀司は直接桜庭に何かすることはないにしろ、桜庭の人生に様々な影響を与えてきました。
まずは家庭、母親のこと。
秀司と陽真は家が隣同士だったこともあり、よく比べられていました。何をやっても優秀だった秀司。
『シュウくんはまた一番だった』
『シュウくんくらいできが良かったら』
と言われ、辛い思いをした時も多かったようですね。
そしてもう一つ。
物語の根底ともなる出来事、麗香と付き合ったことです。
桜庭は高校時代から麗香に思いを寄せていました。
これに対して桜庭は表面上、海(カイ)の言うように秀司を恨むような仕草は見せていませんでしたが、やはり思うところはあったようですね。
【犬と屑】桜庭は秀司のことをどう思っていたのか?
桜庭の秀司に対する思いも、なかなかに複雑なようです。
一言で言えば、愛憎。
幼馴染という切れない関係でもあり秀司という存在に惹かれながらも、恨みを抱えていたようです。
第24話にて桜庭は幼い頃から秀司とことで、たくさんの感情を知ったと言っています。
『憧れ・勇気・安堵・尊敬』
初めは何でもできてしまう秀司に、純粋に羨望の眼差しを向けていたのでしょう。
ですが大きくなるにつれて感じる感情は
『嫌悪・軽蔑・苦悩・嫉妬・劣等感』
負の感情が多くなっていってますね。
秀司のことを何度も殺してやりたいと思っていながらも、一度離れようと思ったけどやっぱり無理で後半は諦めていたとも言う陽真。
その原因が麗香にあるのか、秀司や桜庭自身にあるのかはまだはっきりしていませんが、離れたくても離れられない、憎いけど憎み切れない。
正反対の気持ちが入り混じった感情が向けられているように思えます。
まとめ:【犬と屑】秀司が桜庭に固執する理由は?特別な絆がある?
人気急上昇中の『犬と屑』。
秀司と桜庭、不釣り合いに見える二人ですが、秀司が桜庭を側に置くことに固執していました。
桜庭が自分を認めてくれていることに、安心感を感じることが原因のようです。
秀司、桜庭両名の心情は第23、24話で描かれているので、気になる方は是非ご覧ください。
それにしてもさすが、今一番続きが気になる漫画。これからも犬と屑から目が離せませんね!
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